地域の人々のお話から学ぼう、考えよう! 〜職場体験事前学習(小平市立小平第二中学校、あきる野市立東中学校)〜 |
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東京都では、社会の一員としての自覚を促すとともに、望ましい社会性や勤労観・職業観を育成するために、公立中学校において職場体験を実施しています。
職場体験を実施するには、学校だけでなく、受け入れ先の職場、そしてその職場と学校をつなぐ方々の協力が必要となってきます。 今回は、そのつなぎ役を「学校支援コーディネーター」及び「東中おやじの会」の方々が担い開催された2ヶ所の職場体験事前学習の様子(小平市立小平第二中学校、あきる野市立東中学校)を取材させていただきました。 様々な仕事をしている方々が生徒に直接語りかける機会ができることで、子供たちに職種の幅の広さや働くことの意義などが伝わり、職場体験の前に「働く」ということについてより身近に考えるきっかけとなっていたようでした。 |
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<小平市立小平第二中学校> | |||||||||||||||||||
第二中学校では、以前から学校支援コーディネーターや学校ボランティアの方々が職場体験を支援する取組を行っています。 10月9日、小平市立小平第二中学校(清水公明校長)で2〜4時間目の総合的な学習の時間を使い2年生(全6クラス約220名)を対象とした職場体験事前学習が行われました。 職場体験先ごとのノートがボランティアの方々により作成され、職場までの地図や体験内容などが細かく書かれています。 事前学習は約1ヶ月半行われますが、今回は地域の人々や企業の方など幅広い方々を講師に迎え、生徒たちは、体験先の分野ごとに全7グループに分かれ、それぞれの体験先に関連する知識を学習し体験活動なども行いました。
事前学習終了後、各グループの講師の方々が一同に介し、「素直な子が多く活動にも協力的であった。」、「発想力がある生徒が多い。」、 「少人数のグループ分けが効果的かもしれない。」、「中学生ならではの伝え方に変えていかなければと感じた。」など振り返って話されていました。 学校支援コーディネーターの布さんは、「春から何度も打合せを重ね、事前学習を企画しています。先生方との打合せで何をねらいとしているかを伺った上で、 どのような講師の方に依頼するかを決定します。回数を重ね多くの課題が解決されてきているので、このまま先生やコーディネーターの方が変わっても実施できる体制を整えていきたいと考えています。」と話されていました。 | |||||||||||||||||||
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<あきる野市立東中学校> | |||||||||||
10月16日、あきる野市立東中学校(清水信光校長)で6時間目の総合的な学習の時間を使い2年生(全5クラスのうち3クラス※、約120名) を対象とした職場体験の事前学習が行われました。※2クラスはインフルエンザによる学級閉鎖のため未実施。 この職場体験の事前学習「仕事を語る会」は、今回初めて「東中おやじの会」(代表:木須俊治 PTA会長)が企画し、地域の人々や卒業生の方を講師に迎えて行われたものです。 生徒たちは3グループに分かれ、それぞれのグループの講師の方々のお話を伺いました。
今回の事前学習を主催された、東中学校の卒業生でもある田中さん(「東中おやじの会」事務局)は、「実際にお仕事をされている方々が講師を行い、 皆さんがそれぞれの方法で働くということについて中学生にお話をすることで、各講師のお仕事に対する厳しい姿勢やプライド、それを支える陰の努力や自律心、 仕事のやりがいや仕事を通じた喜びなどから、中学生に何かを感じてもらい職場体験に生かしてくれたらと思っています。」と話されていました。 | |||||||||||