第1回 教育支援コーディネーター・ミーティング(報告) |
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各地域で活動する教育支援コーディネーターのスキルアップとネットワークづくりのために、
研修会「教育支援コーディネーター・ミーティング」を開催しています。 今年度第1回の「教育支援コーディネーター・ミーティング」は、「『学校支援』とコーディネーター」をテーマに、板橋区立成増小学校を会場に実施しました。成増小学校では、従来から取組んでいた保護者や地域住民によるボランティア活動の上に、学校支援ボランティア推進協議会事業(学校支援地域本部事業)に平成20年度から取組み、多彩な活動を展開しています。その取組の実際を見て学ぶ機会となりました。 |
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■ 開催日時、開催場所 |
平成22年7月14日(水)14:00〜16:30 板橋区立成増小学校 |
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■ 対象 |
教育支援コーディネーター(学校支援コーディネーター、地域コーディネーター) (区市町村)学校支援地域本部事業担当者 |
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■ 参加者 |
港区(1)、新宿区(3)、文京区(1)、台東区(1)、江東区(2)、大田区(4)、世田谷区(4)、北区(5)、板橋区(4)、江戸川区(2)、八王子市(1)、武蔵野市(1)、青梅市(3)、町田市(1)、小平市(4)、東大和市(1)、武蔵村山市(1)、多摩市(1)、他県(1)、団体等(6)
計47人 |
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■ テーマ |
「学校支援」とコーディネーター 〜取組の実際を見学〜 |
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■ プログラム内容 |
約50名のコーディネーターと区市の教育委員会の方々の参加を得て、第1回コーディネーター・ミーティングが始まりました。ランチルームを会場に、冒頭成増小学校の清水哲也校長先生にご挨拶いただいたあと、成増小学校地域支援本部地域コーディネーターの白鳥さんに、主に現在展開している学校支援ボランティアの全体像について説明を聞きました。 「学校の環境を支援する取組みとして植木剪定や花壇整備のグリーンボランティア、ICT支援、レインボー図書館など、また学習を支援する取組みとして寺子屋事業支援(いわゆる土曜日学校)、授業支援、ボランティア養成講座、赤ペン教室(放課後学習支援)、指導補助などが成増小学校支援地域本部の主な活動です。」 毎週水曜日の午後に、レインボー図書館や赤ペン先生の取組みが行われています。実際に学校支援ボランティアが活動している様子を、白鳥さんに案内していただいて、レインボー図書館と赤ペン先生の順に、じっくり拝見しました。 その後、校内の支援本部事務所にも伺いました。 レインボー図書館 レインボー図書館の様子 図書館で自習する子供達 年度当初に保護者や住民にボランティア登録を呼びかけ、登録したボランティアの日程を調整し毎回ボランティア2名で毎週水曜日の午後に図書館を開放します。子供たちは思い思いに、読書や勉強に取組んでいました。毎週子供たちが通ってもらえるように工夫されたスタンプなど、ひとつひとつの工夫に参加されたみなさんは興味津々でした。 赤ペン先生 「赤ペン先生」の様子 板橋区教育委員会では、平成21年3月に策定した「いたばし学び支援プラン」に基づき、確かな学力を定着させるフィードバック学習方式(一人ひとりがつまずき箇所に戻って学習できる板橋区独自の学習のしくみ)に取組んでいます。この具体化として区教育委員会が作成している「フィードバック教材」を活用して、毎週水曜日の午後、5、6年生を対象に行われているのが「赤ペン先生」の取組です。学習支援しているのは、教職を志す、学生ボランティアのみなさんです。 今年度からは、「赤ペン先生」として漢検に向けた漢字の学習支援の取組みもはじまっていました。 「支援本部事務所」 「支援本部事務所」 成増小学校の場合は、学校支援本部専用の事務所がおかれています。地域コーディネーターやボランティア、ときには保護者や地域の方々も立ち寄る「カフェ」のような場所とのこと。成増小学校の地域コーディネーターの方に、「コーディネーターの一日」など参加者の方々が熱心に質問をしていました。 ランチルームに戻り、約2年間で今日の学校支援のスタイルを展開してきたいきさつについて、また地域コーディネーターとして白鳥さんが考える「コーディネーターとしての仕事」について解説を聞きました。 たったいま実際に自分の目で支援の様子を見てきた参加者のみなさんからは、具体化するための実践的な質問が多数寄せられました。 「明日から変えたい!始めたい!」をテーマに、グループワークでアイデアを出し合いました。 参加した各地域のコーディネーターからは、「コーディネーターを今年度から引き受けたばかりで、ベテランの方々の具体的な話が聞けてよかった」、「この『ミーティング』に出席することによって、また明日から頑張って活動していこうとする気持ちがわいてきます」「実際の学校での取組みを目で見ることができ、コーディネーターと学校との関わりの重要性を再認識できた」などの感想が寄せられました。 |
[コーディネーター部会] |