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東京都生涯学習情報
子供たちが、参加し、体験する、開かれた場の創出!
〜青山学院大学ワークショップデザイナー育成プログラム推進室「ワークショップ遊園地」〜

 文部科学省社会人の学び直しニーズ教育推進プログラム事業の委託を受け、この春「ワークショップデザイナー育成プログラム」 (主催:青山学院大学ワークショップデザイナー育成プログラム推進室)が開催されました。
 「ワークショップデザイナー育成プログラム」は、コミュニケーションを基盤とした知識や技能を活用する参加型体験型活動プログラム (ワークショップ)の企画・運営をする専門職の育成をねらいとしたプログラムです。
 地域で子供たちの多様な教育活動や学校支援に関わっている方、芸術家、教育に関連している行政職員、 企業CSR部門の担当者や人事部門の担当者、NPOなど関係団体のスタッフなど、 幅広い分野の方々が受講されたとのことです。その養成講座の中では、eラーニングやスクーリングのほか、 小学校や地域などでの実際に子供たちを対象としたワークショップの実技などもあったとのこと。

■ 実施日時、実施場所
平成21年8月22日(土)
東京大学福武ホール

■ プログラム内容
「ワークショップ遊園地」の看板  今回「ワークショップデザイナー育成プログラム」第1期修了生が、「キッズワークショップ」として企画して開催したのが、今回の「ワークショップ遊園地」です。
 8月下旬、すこし秋の気配を感じさせるものの、まだまだ日差しの強いこの日、事前に申し込みのあった小学3年生から6年生、約30名が、会場の東京大学福武ホールに元気に集まっていました。
 修了生が用意したワークショップは3つです。IT・身体表現・造形の3つに分かれてスタートです。

  1. ITワークショップ「ビスケットダンス」
     「プログラム言語ビスケットを使って、コンピューターでダンスをするロボットのアニメーションをプログラムします。(プログラムより)」

    ITワークショップの様子1  まずは、タブレットPCに人型の絵を描きます。その絵を、「プログラム」を意識することなしに、動かすことができるのです。これぞ「ダンス」です。
     次第に思い思いの絵柄を描き動かします。「あれ?動かない?」「すげぇ〜動いたよ!」「どうやって?」などなどと、床に置いたタブレットPCはお互いに覗き込める状態なので、描き方や、 動き方をあれこれ試しながら、あちこちから歓声があがります。工夫を重ねる子供同士のコミュニケーションはもちろん、見学に来た大人も混じって教えあっていました。

     創った絵が、壁に映し出されます。

    ITワークショップの様子2

     投影されたアニメーションをみんなで確認


  2. 身体表現ワークショップ「カラダで絵日記〜未来絵日記を作ろう」
     「演劇の手法で絵日記を創る。今年と来年の夏の絵日記を、身体を使って演じながら立体的に表現する。日記の文章創作をし、発表する。(プログラムより)」

    身体表現ワークショップの様子1  まずは手始めに、3つのチームに分かれて、「今年の夏」をテーマに物語を創作します。ひとりひとりの物語ではなく、チームでひとつのお話を作り、 役になりきってみんなで表現するのが、このワークショップのミソです。出来上がった物語を、カラダを使って発表していました。
     次に、いよいよ未来の、来年の夏の日記を創作します。「どんな夏にする?」模造紙を囲んでひとつの日記に仕上げます。その日記を読み上げながら、 実際に日記の登場人物になりきって、なにが起きるかを表現します。花火が上がり、飛行機に乗り・・・・演じる側も、観客に回っているほかのチームや見学する大人からも笑い声が聞こえていました。

     3チームに分かれて未来絵日記を創作

    身体表現ワークショップの様子2

     カラダを使って未来を表現


  3. 造形ワークショップ「夏をデザインしよう!」
     「夏のイメージから様々な線を描き、さらに線の重なりによる形の面白さに目を向け、色彩構成することを楽しむ。最後に全員で作品を組み合わせて1つの作品とする。(プログラムより)」

    造形ワークショップの様子1  名前を大きく画用紙に書いた後、ひとりひとりで、夏を感じる線を思い思いに画用紙に描きます。
     線が描かれていない画用紙の地の部分を、クレヨンで塗り広げ、伸ばし、ぼかし、夏を感じる色で鮮やかに埋めていきます。見学だけに来たはずの小学生が思わず参加していました。
     最後にそうして出来上がったひとりひとりのたくさんの作品を、壁に組み合わせて、ひとつの大きな作品として展示しました。色彩豊かな共同作品の完成を、みんなで鑑賞していました。

     画用紙一杯に夏!

    造形ワークショップの様子2

     ひとりひとりの作品をあわせて展示


 企業や学校など通常は閉じていて、まったくお互いに接点のない、子供から大人までのそれぞれの住人たちがいる。そこに、「ワークショップデザイナー」が、例えば街の中でなんらかの仕掛けを投げかけることで、 人々の関係がクローズからオープンに、一方通行から双方向へと変容をとげる・・・何人かの修了生とお話をさせていただいて思い浮かんできたのは、新たなコミュニケーションが創出されるイメージでした。
 「グローバルに“学び”というのを見たとき、一方通行だけの“学び”というのは終わろうとしているのでは」とおっしゃっていた企業人修了生の言葉が心に残りました。

■ 団体等のURL
主催:青山学院大学ワークショップデザイナー育成プログラム推進室
http://www.hirc.aoyama.ac.jp/wsd/index.html

共催:特定非営利活動法人 学習環境デザイン工房
http://www.heu-le.net/

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