何度も試し、考え、成功への道を見つけよう! 〜日本アイ・ビー・エム株式会社「ROBOLAB」プログラム〜 |
|
日本アイ・ビー・エム株式会社では、「社会への貢献」を大切な企業使命のひとつととらえ、特に「教育に対しての貢献」を社会貢献活動の柱の一つとしています。 多くの教育支援プログラムを開発していますが、今回は、その中の理科教育プログラム「ROBOLAB教室」を見学させていただきました。 「ROBOLAB教室」プログラムとは、子供たちが自動車型ロボットを組み立て、パソコンでロボットの動きをプログラミングし、実際にロボットを操作するというものです。 エンジニアの方々が講師となり、プログラミングの実体験を通して子供達に夢や楽しさを伝え、エンジニアという職種に対する理解・憧れや技術に対する興味を高めてもらおうというねらいから提供されています。 |
|
■ 実施日時、実施場所 |
平成21年10月8日(木)1〜3時間目 三鷹市立第三小学校(5年生) |
|
■ プログラム内容 |
エンジニアという職業について、スライドショーなどを用いて紹介します。 安全に、便利に、役立つものを造る技術をエンジニアリング(工学)といい、その仕事に携わる人をエンジニアといいます。 自動車やロボットなどの完成へ向けて、調べ、考えながら何度もプログラム作りに挑戦する仕事でもあります。「私達は、 その挑戦の結果を伝えることが仕事だと思っています。」と講師の方は話されました。 2人の児童に1セットづつロボット組立てキットとパソコンが用意されています。児童たちは説明書を読みながら自動車型ロボットを組み立てます。 お揃いのエプロンを着けた5人のIBMのスタッフが巡回しながら、組立て方の相談に乗っています。 児童たちは、組立て説明書どおりに組み立てた後、その他の人形などのパーツで独自の飾りつけも行い、 完成したロボットには「すすむ君」「ロボカー」「オードリーZ」など楽しみながら名前を付けていました。 2人で1台のロボットを完成させます。 パソコンの専用ソフトでロボットを動かす命令をプログラムし、ロボットにプログラムを送信する練習を行います。 ロボットのスイッチを入れると、ロボットが送信したプログラムの命令どおりの動きをします。「動いた!」と児童たちは大喜びです。 児童たちにはひとつひとつの命令の持つ意味が事前に知らされていないため、〔命令のプログラム→ロボットへのプログラム送信→命令の実行〕 を繰り返し、プログラムによって動いたロボットの距離や角度を測定し、データの収集を行います。それにより、ひとつひとつの命令の意味を推理します。 ボタンを押して、プログラムをロボットに送信します。 ロボットの進む距離や角度を測り、命令と実際の動きに関するデータを集めます。 データ収集が終了したら、いよいよコース走行です。隣の教室には全5パターン(I字型、L字型、U字型、M字型、R字型) のコースが用意されており、コースのスタートからゴールまで進めるようなプログラムを、先ほどのデータを元に作成します。 児童たちは、「角度をもう少し大きくすれば良いのかな?」「計算間違えた〜!」などと言いながら、 失敗する度にどこが悪かったのか・次のプログラムはどのようにすれば良いのかを考え、何度も挑戦していました。 「こっちへ来い!」などと声をかけながらロボットの行方を見守ります。 難しいM字型にも挑戦します。なかなかうまくいきませんが、ペアで話し合い講師の方々にもアドバイスをもらいます。 コースをクリアするごとに、講師の方々からスタンプを押してもらいます。 ロボットカーを片付け、感想文を記入します。 最後に講師の方から、「1回でコースをクリアすることは難しかったと思いますが、 私達エンジニアも1回でプログラム作りが成功することはほとんどありません。試行錯誤を重ねながらプログラムを完成させていきます。 今回の体験でモノ作り、プログラミングが好きだと感じてくれた人は、将来エンジニアになることも考えてくれたらと思います。」とお話がありました。 講師の一人である社員の今村さんは、ボランティア休暇を活用しながらこの活動に積極的に参加しています。 「子供たちに教えることが好きなので、ボランティア活動を2年位前から始めました。子供たちの笑顔や、 「分かった!」などと言ってもらえることがとても嬉しいです。より多くの子供に普段では経験できないことを学んでもらうために、 ボランティア同士でより良い方法を教え合うなどして活動の幅を広げていきたいです。」 |
|