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平成18年度地域教育推進ネットワーク東京都協議会 総会


 5月29日、平成18年度「地域教育推進ネットワーク 東京都協議会」定期総会を開催し、比留間英人会長(教育庁次長)遠藤勝裕副会長(経済同友会「学校と企業・経営者の交流活動推進委員会」委員長)、課題別各部会の関係者など、約50名の方が参加しました。
 平成17年度の活動報告では、各課題別部会からの報告を行い、特に「学校教育支援部会」からは、明治乳業(株)(以下、明治乳業)が、この協議会と連携することにより、区内小学校で実施することができた「食育」の授業についてのレポートを報告するなど、数多くの成果を発表しました。
 また平成18年度については、企業、NPO,大学等の連携による新しい取組や学校関係者との連携など、今年度の活動方針を説明するとともに、重点的取組として、都立高校で次年度から始まる「奉仕」必修化に向けての取組、及び家庭教育支援についての取組を紹介しました。

 総会の写真1    総会の写真2
 平成17年度の主な活動報告【課題別部会より】

☆キャリア教育支援部会より
「中学生職場体験学習とリンクしたフリーペーパー(タイトル:Job Job)づくり」
(株)ソシオエンジン・アソシエイツの取組紹介
   経済産業省の委託事業「地域自律・民間活用型キャリア教育プロジェクト」の一つである「情報コミュニケーション産業人材育成のための中学生向け教育プログラム“Communication Pro School”プログラム」の一環として、ソシオエンジン・アソシエイツが受け、ネットワーク協議会の協力のもとに実施しました。  
中学生の職場体験をまとめたフリーペーパー
 この冊子は、中学生が、自分たちの職場体験を自分たちでまとめ、それを1冊のフリーペーパーしたものです。職場体験を通して感じた、感動や発見、失敗談等を素直に書き表しています。
 子どもたちがこの体験を通して、実社会で活躍中の方々から自分の夢に関する情報を数多く得ることで、将来に対する夢と実社会への参画意欲が育まれていきます。




  *詳しくは、(株)ソシオエンジン・アソシエイツのホームページをご覧ください。
   HPアドレス:http://www.socioengine.co.jp/ キャリア教育プログラム「Communication Pro School」
 平成18年度活動方針

平成18年度においては、17年度に展開してきた取組を継続するとともに、以下に挙げる活動方針を発表しました。
1.会員相互の交流を通じ、さらに新しい多様な取組を展開していく。
2.ネットワーク協議会への学校関係者の参加を拡大していくための取組を進めていく。
3.大学をはじめとした研究機関との協働による事業展開を図る。

 平成18年度の重点的取組

今年度の重点的取組として以下の2点を挙げ、具体的な内容について各団体に報告をお願いしました。
1.都立高校「奉仕体験活動」必修化(平成19年度)を円滑に実施するための支援
2.学校と連携した地域における子育てネットワークの基盤づくりへの協力

今年度の重点的取組事例を紹介します。
(1)都立高校生向け情報誌『体験活動のススメ』づくりについて(NPOカタリバの取組紹介)
(協議会で発表する「NPOカタリバ」代表の中澤久美さん[中央])
協議会で発表する「NPOカタリバ」代表の中澤久美さん
   
 「NPOカタリバ」は、高校生が将来に向けての主体性をもつきっかけを作ることを目指し活動を続けている大学生を主体とする団体です。高校生が自分よりも少しだけ先輩である、学生や若手社会人と出会い話し合う中で、自分の進路について主体的に考え、新たな一歩を踏み出すことを応援する「カタリ場」というプログラムを展開しています。
 カタリバでは、今年度、協議会と連携しながら、現在あるボランティア向けの2つのフリーペーパーをも とにして、高校生が「奉仕体験活動」に向かう前の動機づけとして、活用できるような情報誌を作成し、高校生の主体性を喚起していきます。カタリバ代表の、中澤さんの話を紹介します。

【カタリバ代表 中澤さんの話】
 カタリバという団体は、常にボランティアキャストが、高校を卒業した新鮮な人たちであることが売りであると思っています。そこで、その若い人たちの感覚を生かし、高校生が手にとって、家にもって帰って、大切にしたくなるような情報誌をつくっていけたらと思っています。

「NPOカタリバ」のホームページアドレス:http://www.katariba.net/
(2)地域子育ち支援ネットワークづくりについて(八王子市子ども家庭支援センターの取組紹介)
(協議会で発表する、戸田輝子さん【左】と、加藤陽子さん)
協議会で発表する、戸田輝子さんと、加藤陽子さん
   
 「八王子市子ども家庭支援センター」は、「安心して子育てできるまち」を目指し、すべての子どもと子育て家庭支援のため、総合相談など、子どもの虐待防止や予防に取り組んでいます。そのため、八王子市域を5ブロックに分け、地域の核として地域子ども家庭支援センター(5ヶ所)を設置し、より地域に密着した有効な支援・サービスを行っています。

【八王子市子ども家庭支援センター 戸田さんの話「命の大切さを感じ取る授業」】
 支援センターの業務を通し、小・中・高校生が乳幼児と触れ合いを持つことで、大人になり、親になったときに、多少の不安はあっても子どもを大切に感じ、育てていくことができるよう、命の大切さや子育てについて考えるための機会を提供したいと計画していたところ、子育てサークルから、赤ちゃんとの交流を通して高校生に「命の大切さ」を感じ取ってほしいという要望があり、片倉高校との連携による「赤ちゃん抱っこ授業」が実現しました。授業では、赤ちゃんと高校生がペアになり、1時間ほど赤ちゃんを抱っこしながら、ゲームや意見交換をし、交流を深めていきました。

 この体験を通して、赤ちゃんのお母さんたちから信頼され、その上で、命の大切さを実感した高校生の乳幼児へのまなざしや対応が、積極的かつ思いやりのある対応へと変わっていきました。
 子ども家庭支援センターは、多世代交流の観点からも、この取り組みの必要性を感じ、今後、地域ネットワークを利用し、定着させ、より多くの高校生が体験することで、妊娠・出産・育児の楽しさと大変さを理解し、人を人として大切に感じることができるよう、命の大切さや子育ちについて考えるための機会を継続的に提供していきたいと考えています。

遠藤副会長のまとめ
 遠藤勝裕副会長からまとめとして、

 「同友会の活動として、学校教育を改革するお役に少しでも立てればと、生徒、先生、親、地域社会の4つを対象に働きかけを進めてきました。これからも、東京都の取組に全面的に協力していきたいと考えています。さらに、活動の場を広げていくとともに、活動の質を向上させていきたいと思います。」
というお話をいただき、閉会しました。
   
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